鎌倉の中心街と長谷をつなぐ由比ヶ浜通りには、おしゃれなお店が次々と開店して、賑わっています。
そんな由比ヶ浜通りに、風変りなカレー屋さんがあります。
実は、以前から気にはなっていたのですが、店構えの奇抜さゆえに敬遠していたのです。
何かひと癖もふた癖もありそうな主人が出てきそうではありませんか。
とはいえ、たまにはこういうお店を紹介してみても面白いかも。
それに、パキスタンカレーってどんなカレーなのか気になるし、ということで訪れてみることに。
店内は、店構えほど怪しくはないというのが第一印象です。
不揃いのテーブルの席と小上がりがあります。店内に流れる民族音楽がエキゾチックな雰囲気を演出しています。
奥のカウンターには、カレーに使われているであろう材料とその効能が書かれたプレートが下がっていました。
鶏肉、トマト、玉ねぎを様々な香辛料を使って調理したカレーであることが推測できます。
小上がりに座って、メニューが運ばれてくるのを待っていると、物腰の柔らかい店員さんが奥から現れました。
ひと癖あるどころか、至って普通の青年です。
何でもメニューはチキンカレーのみとのこと。それはそれでシンプルでいいですね。
サラダ、カレー、チャイのセットで1,000円です。
最初に出てきたサラダは、さっぱりとしたコールスローのような味付けでとてもおいしかったです。
そして、これがパキスタンカレー。これは見たことがありませんでした。
繊維状になるまで煮込まれた鶏肉は、味がしっかりと染み込み、白米との相性は抜群です。
インドカレーなどはごはんよりもナンの方が好みだったりしますが、これは白米がよく合います。
後で店員さんから話を聞いたところによると、このカレーはパキスタンの家庭料理で、結婚式などのお祝い事があるときに作るおもてなし料理なんだとか。
現地でも定食屋さんなどでは食べられるものではないのだそうです。
運ばれてきたチャイは、カップが不揃いです。
テーブルといい、ティーカップといい、この不揃いは意図されたものだと推察されました。
それに気付けば、BGMがさっきまでのシタールの民族音楽から、UKヒットチャートの上位にでも入っていそうな洒落た楽曲に変わっているではないですか。
音楽のジャンルも不揃いです。
ほどよくエキゾチック、ほどよく普通な雰囲気が作る出すアンバランス空間には、何とも言えない居心地の良さがありました。
このお店の100mほど先には、老舗のアクセサリー屋さんギルドさんがあります。
ギルドさんは、お好みのキーホルダーに名前などを掘ってくれるお店で、その風変りな店構えで昔から人気です。
両方のお店を訪れたら、何しに鎌倉に来たのかわからなくなるかもしれません。
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