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鎌倉のメインストリートと言えば、段葛の若宮大路ですが、少し脇道に逸れると、古都鎌倉らしい景色にふっと出会うことがあります。

今回ご紹介する雪ノ下の路地は、もしかするともう皆さんおなじみの場所かもしれません。

そこは、大正から昭和にかけて活躍した小説家大佛次郎の旧邸宅をカフェとして再生した「大佛茶廊」がある場所です。

雪ノ下は、たくさんの観光客が行き交う小町通りとは、若宮大路を挟んで反対側に位置するエリアです。

ここに、若宮大路と並行して、住宅街を縫うように路地が通っています。

大佛茶廊のあたりに差しかかると住宅を囲む塀が、時代を感じる黒の板塀に変わります。

古い家の門や塀を見ていると、職人さんの繊細な仕事にしばしば関心させられてしまうのですが、ここもそうですね。

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この路地の美しさは、茶廊の向かいの民家もまた黒塀に囲まれた木造建築であるため、周辺一帯が調和を保っているところにあります。

路地のように家と家が創り出す空間の場合、古き良き景色が残っていたとしても、向かいは今風の家屋、あるいはフェンスということが多いのですが、ここは違います。

大佛茶廊もさることながら、今もなお民家であり続けている向かいの邸宅もまた数少なくなってきた古都鎌倉らしい貴重な木造建築です。

文字通り「一角」として、鎌倉の路地風景が残っている珍しい場所の1つです。

鎌倉の中心街に位置しますので、鶴岡八幡宮やその先のエリアを訪れる途中、あるいは帰りにちょっと寄り道してみませんか。

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